⑦ AGA治療について
最近CMや広告で「薄毛は病院で治せる!」とかよく見るんだけど、どういうことをするんだろ?
なんだかちょっと怖い気もするんだよね…。
いわゆる「AGA治療」のことですね。
確かに「治療」とか「病院」って聞くと少し怖い気もしますよね。
AGA治療とはどういうものか簡単にご説明しますね。
Step.1 「AGA」とは
そもそも「AGA」ってどういう意味なんでしょう?
「AGA」は[Androgenetic(=男性型) Alopecia(=脱毛)]の略称で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれています。
男性ホルモンに起因して起こります。
薄毛の症状に悩む男性の90%以上が「AGA」が原因だと言われています。
Step.2 原因と対策
前項でもご説明しましたが、AGAは男性ホルモンの活性化が主な要因です。
なのでまずは『男性ホルモンの活性化』を食い止めることが最も大切です。
また同時に、弱ってしまった毛根や髪を活性化させる必要もあります。
これらを薬などを使って行うのが「AGA治療」です。
Step.3 治療方法①
まず『男性ホルモンの活性化』を食い止める方法。
これには、「フィナステリド」や「デュタステリド」という薬を使用します。
※フィナステリドは「プロペシア」、デュタステリドは「ザガーロ」などの商品名で販売されています。
これらは『男性ホルモン』と『5αリダクターゼ』が結びついて『悪玉男性ホルモンDHT』に変化するのを防ぎます。
そうすることで、脱毛を促進していた物質が生まれづらくなるので、抜毛の本数が減っていきます。
Step.4 治療方法②
次に『弱ってしまった毛根や髪を元気にする』方法。
これには主に、「ミノキシジル」という薬を使用します。
日本では大正製薬の「リアップ」というミノキシジル配合商品が最も有名ですね。
ミノキシジルは、元々高血圧治療のための[血管拡張剤]として開発され、
使用していた方に発毛効果が見られたため[発毛剤]として転用された薬です。
髪への作用をとてもシンプルに言うと、血流を良くし毛根を元気にすることが出来ます。
※髪は血管から栄養を得ているので、血流が悪いと栄養が届けられません。
簡単に言うと
◎フィナステリド(デュタステリド)=守り
◎ミノキシジル=攻め
の働きをしてくれます。
フィナステリドもミノキシジルも、外用薬と内服薬があり、
この2つは働きが異なるため併用が可能で、併用することでより効果が上がります。
Step.5 治療方法③
AGA治療は主に上記2つをメインとして行われることが多いですが、他にも
◎頭皮マッサージ
◎毛穴洗浄
◎頭皮環境チェック
◎カウンセリング・指導
なども併せて行われることが多いです。
またAGA治療には、
◎HARG療法(成長因子という生体内成分を注射する方法)
◎植毛
などの方法もあります。
Step.6 デメリット
薬なので一定の効果が期待できるAGA治療ですが、デメリットもあります。
まず薬なので[副作用]が出てしまう場合があります。
フィナステリドの副作用には、『性欲減退』『勃起障害(ED)』『肝機能障害』などがあり、
ミノキシジルには『むくみ』『めまい・ふらつき』『動悸・息切れ』『体毛が濃くなる』『頭皮の荒れ』などの
副作用があると言われています。
※副作用は全ての方に出るわけではなく、約10%程度の方に現れると言われています。
つぎに[金銭的負担]です。
AGA治療は保険適用外となり、一般的に『初診料=~10,000円』、『月々=15,000~35,000円』程度かかると
言われています。(中には数百万円かかるクリニックもあるそう…。)
※薬に関しては、個人輸入で海外製のものを買うことは可能ですが、あくまで自己責任となります。
また薬なので、全ての方に100%効くものではなく、効果が全く出ない(薄い)方もいますし、
治療を始めると効果が出ても続けないといけません。
効くけどやっぱり副作用の心配もあるんだね。
それに続けないといけないとなるとかなりの負担になりそう…。
体に合えば効果が出る可能性が高いので、抜毛・薄毛でお悩みの方には、お試しいただく価値のある方法だと思います。
でもやっぱり副作用や金銭的負担もあるので、抜毛・薄毛になる前にしっかりスカルプケアをしていくことが一番大事なんですね。